「スリープレボリューション」を読んで。

タイトルは「スリープレボリューション」つまり「睡眠革命」。残念ながら、それほど画期的な情報は見当たらなかった。どちらかというと「睡眠大全」という感じ。勉強になった。

興味深かったのは、具体的なエピソードの引用。一日4時間しか眠らなかったと言われているナポレオンは、どれくらい眠るのがよいかと聞かれて、「男は6時間、女は7時間、愚者は8時間」と答えたそうだ。

ちょっと意外な回答に思えるが、もしナポレオンが睡眠時間を「愚者レベル」まで増やしていたら、ワーテルローの戦いは違った結果になっただろうと著者はコメントしている。

チーターが一日18時間眠るというのは知らなかった。この事実はアスリートにとって睡眠がいかに重要なものかを物語っている。

意外にも、日本の茶道の話が最後に出てくる。

「何世紀もの歴史を持つ日本の茶道では、武士が茶室に入る前に刀を外すことが作法の一つだった。それは、日常の葛藤や緊張、困難を、茶室という特別な空間に持ち込まないことを象徴的に示すものだった」(本書より)

今日の刀は手のひらにおさまる端末類だから、それを寝室に持ちこんではいけませんよ、と著者は述べる。つまり、睡眠の最大の敵はスマホなのだ。睡眠薬を飲む前にまずスマホをベッドから遠ざけよう。

 

 

 

 

 

「頭がよくなる眠り方」を読んで。

「頭がよくなる眠り方」があるならば、そりゃ知りたいさ。
こう思うのは、私だけではないはず。だが、残念ながら、本書に書かれている眠り方を実行しても、それだけで東大や司法試験に合格することはないだろう。企画書作りやプレゼンがうまくなることもないだろう。

著書は作業療法士というリハビリの専門職。私と同じ1978年生まれだ。

「脳のリハビリテーションを行う中で、よく眠れている患者さんほどよく回復するのを目の当たりにし、私たちがもっている能力を最大限発揮するには、睡眠をうまく活用していくことが必須なのだという考えに至りました」(本書より)

著者の勧める頭のよくなる眠り方は特別なものではない。よく眠るための方法という感じだ。いくつかを抜粋。

・ ベッドの上では何もしない(ベッド=睡眠と脳に覚えさせる)
・ 眠気をためて勢いよく眠る(寝る前にウトウトしない)
・ 起床から4時間以内に光を見る(メラトニンリズム)

本書の中で、私が最も印象に残ったのは「40歳を過ぎると、睡眠時間は徐々に短くなっていく」というくだりで、その理由が意外だった。

「1つは基礎代謝が低下することです。人は寝ているとき、かなり激しい代謝活動をしています。眠るのにも体力が必要なのです。そのため、年齢が上がって代謝量が減ると長い睡眠が維持できなくなり、必然的に睡眠時間が短くなります」

これが正しいならば、筋肉量が多い足を鍛えることは睡眠にかなり重要だ。筋肉量が増えれば、基礎代謝は上がるからだ。

著者はもう一つ理由をあげている。

「睡眠中には、脳が情報処理をしています。未熟な年齢なほど日々初めて体験することが多いので、毎日学習することがたくさんあります。当然、脳内にためこまれる情報も多いので、情報処理に時間がかかります。

年齢を重ねると、過去の経験で大抵のことは対処できるようになり、情報処理の時間も短く済み、睡眠も短くなっていくというわけです」

これ、とてもわかる。高校や大学の入学時や就職したての頃は家に帰ると朝までバタンキューだったし、実は今がそうだったりする。

昨年後半から営業職になったが、初めての経験ばかり。つらいが、毎日よく眠れている。以前のようによく夜中に目覚めることはなくなった(_ _).。o○

 

「命を縮める『睡眠負債』を解消する科学的に正しい最速の方法」を読んで。

タイトル長い(笑)。それはさておき、「睡眠負債」とは一体何か。

意外にも2017年の流行語大賞のベスト10に選ばれた言葉らしく、ただの「睡眠不足」とは違う。英語では「sleep debt」。直訳すると睡眠の借金。解消しなければ毎日積み重ねられていく怖いものだそうだ。

日本は世界最大級の「睡眠負債大国」。経済損失額(睡眠不足による仕事の生産性低下)は年間15兆円らしい。

「世の中には、睡眠の質さえよければ短眠でもいいという論が出回った時期もありました。そういった論調の本も実際多かったようです。しかし睡眠時間の不足を放っておくことは、自分の命を蝕む行為だと認識を改めていただきたいのです」(プロローグより)

睡眠時間が6時間以下の人と7~8時間の人を比べると、死亡率は6時間以下の人の方が2.4倍高かったという。

また、近年ビジネスの世界でめざましい成功を収めている人たちほど、睡眠時間を削ることがいかに非効率的であるかに気づいているそうだ。

たしかホリエモンは一日8時間睡眠。アマゾンのジェフ・ベゾズも8時間だ。

一方、4時間しか眠らなかったというナポレオンは結局最後は敗れ去り、リゲインの「24時間戦えますか」のCMが登場した頃から日本のバブル経済は崩壊した。あまり眠らないといつか致命的な判断ミスをするということか。

ところで、著者によれば午後10時~午前2時に眠るとよいとする「お肌のゴールデンタイム」は都市伝説らしい。私もアトピーがひどい時、必ずこの時間に寝るようにしていたが、確かにあまり効果を感じなかった。

「一流の睡眠」を読んで。

著者は医者、MBA、コンサルタントの三足のわらじを履いているスーパービジネスマンの裵英洙(はいえいしゅう)氏。名前を見ると中国人のようだが、プロフィールには1972年奈良県生まれとなっている。ペンネームなのだろうか。以前、読んだ「一流の人はなぜ風邪を引かないのか」もこの著者だ。「一流」というのは、もしや自分のこと?

一流は「効率の良い眠り方」を知っている。
一流は徹夜の「医学的悪影響」を知っている。
一流は眠くなくても昼寝する。

このような話がたくさん出てくるが、あまり目新しい情報はなかった。細かいところだが、「眠気覚ましのコーヒーはアイスよりホットを選択せよ」というのは、知らなかった。アイスコーヒーは、その冷たさによって、小腸の粘膜の毛細血管が収縮させる。結果、カフェインの体内への吸収が遅くなるそうだ。ちなみに、最初に就職したCM制作会社で徹夜していた時、先輩から「モカ」を買ってこいと言われたが、モカが何かわからず「カフェモカ」を買ってしまい激怒されたことを思い出した。

「100歳まで元気でぽっくり逝ける眠り方」を読んで。

230ページあるが、著者独自の主張は次の一点だろう。

身体を温めて眠ることが健康に重要。そのために、医療用赤外線パッドを使うことがおススメ。電気毛布は電磁波の危険がある。

著者は医療用赤外線パッドの販売会社の社長。医療用赤外線パッドというものがあるとは知らなかったが、岩盤浴的な温まり方をするのだろうか。暑すぎて眠れなくなるのではないか、ちょっと気になる。