著者はFacebookの国内人気ユーザーランキングで8位に選ばれたことがある医師の内海聡氏。タイトルにある「トクホ」の話は一部で、日本人の食の常識に幅広く警鐘を促している。
「多くの人が知ったつもりでいる食の知識は、メディア操作された、まったく栄養学や食養学とはかけ離れたものになってしまっています」(本書より)
本書では「市販の野菜ジュースは非常に身体に悪い」、「牛乳は飲んではいけない」、「ファミレスのサラダは食べてはいけない」など危険な事例をたくさん紹介しているが、それらをすべて避けることはできない。100%安全な食肉や野菜など、フツーの消費者の目では絶対わからないからだ。
このことは著者も認識している。食べ物から身体に入る毒を全て避けることは現実的ではないから、身体に溜まってしまった毒を日常的に抜くことが必要だと述べている。
具体的には低温サウナを勧めている。汗で毒を排出することがポイントなので、半身浴や岩盤浴、ホットヨガでも良さそうだ。(低温サウナは著者の医院にはあるそうだが、普通はないと思うので)
そういえば、先週愛媛で知り合った認知症のベテラン専門医(86歳現役)がこう断言していた。「認知症は食べ物の有害添加物が脳に蓄積された結果である」と。脳にたまった有害添加物は汗で排出できるのだろうか・・・できると信じて、地元の温泉でたまに汗をかいている。