「闘う力 再発がんに克つ」を読んで。

著者は作家のなかにし礼氏。がん克服の闘病記だ。

一流の小説家が書いただけあり、大変な闘病生活の中にも、どこかユーモアのようなものが感じられた。さすがだ。

特に印象に残ったのは医療用の麻薬を鎮痛剤として使ったために、副作用の幻覚に苦しむ場面だ。

「どういうわけだが私はウィーンのとある宮殿にいる。これは実際に過去に行ったことのあるウィーンのある宮殿で催された舞踏会に妻と出た時の記憶が影響しているんだと思う。(中略)

両生具有の異形の者が目の前に迫ってくる。それが二体現れてセックスをする。乳房も男根も女陰も備えた二体が摩訶不思議なセックスを行う。女の身体をもったむさくるしい顔の男と巨大な男根。それらが絡み合う地獄絵図。それを強制的に見せられるのだ」

これは怖すぎる。医療用の麻薬の副作用がよくわかる。

また、著者は抗ガン剤の辛さをこう述べている。

「人は何らかの行動を起こす時、元気であるということはもう絶対条件だ。人は衰弱すると動けなくなる。動けなくなると頭も図らない」

ふしぎだが、猪木の有名な言葉に似ている。

ちなみに著者は抗ガン剤と陽子線治療により、がんの完全寛解に成功し、現在81歳。

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