作者は「かもめ食堂」などほのぼの系?の作品で知られる群ようこさん。かもめ食堂を映画で見ただけなので、あまり語れないが、かもめ食堂はいい作品だった。
本作は群さんが、50代半ばで突然めまいに襲われ、「漢方薬局」を訪れたことから始まる。6年にわたる体質と意識改善の日々を綴ったエッセイ。
私も3年くらい漢方薬局に通った時期がある。アトピーの名医と呼ばれる漢方医の先生だったが、残念ながら当時はステロイドをやめられなかったため、あまり効果が出なかった。(ステロイドをやめていれば、違う結果が出たかもしれないが・・・)
そういう意味で、漢方医のことは多少わかっているつもりだが、群さんが週一で通う漢方薬局の先生はレベルが高い。触れるだけで悶絶級のリンパマッサージができる人はあまりいないと思う(だが超効果がある)。
また、過去に「人間の髪の毛を燃やした粉を薬に混ぜたものを子どもに服用させて打ち身を治した」ことがあるそうなので、漢方のかなりの使い手なのは間違いない。「30代半ばに見える女性」とあるが、経歴などかなり気になる。