インフルが流行っている今の時期にぴったりのタイトルだが、「水を飲むことで喉を乾燥から守りましょう」という内容ではない。「熱中症にならないために水を飲みましょう」の方だ。
また、夏でなくても水分不足で脳梗塞や心筋梗塞になる危険性を指摘。高齢者は朝起きて体が麻痺していないよう、寝る前に一杯の水を飲むべきだと勧めている(高齢者は夜間トイレに起きるのを嫌がって、水を飲まない人が多い。私の両親もそう)。
我々サラリーマンが気をつけないといけないのは、アルコールだ。利尿作用があるため、水分補給にならない。それどころか、かえって体の水分量を減らしてしまう。
「ビールを10本飲めば、11本分の尿が出る(本書より)」
「水をたくさん飲む人の肌は若々しいが、コーヒーやお茶しか飲まない人の肌は老けている」とよく健康本に書かれている。アルコールと同じようにカフェインには利尿作用があるためだ。だからコーヒーやお茶だけ飲んでも水分補給にはならない。
かといって、スーパーモデルのように一日3リットル以上も水を飲むのはリスクがあるだろう。私も何年か前にアトピーを改善させるために、一日3リットル(常温)飲んでいたが、冷え性になってかえって状態が悪化した。苦い思い出だ。
ちなみに、本書で一番印象に残ったのは、水にまつわる豆知識。「ラクダは一度に100リットル以上の水を飲むことができる」というのは驚いた。