「ピンピンコロリは是か否か」を読んで。

71歳で重度の脳梗塞を発症し、ピンピンコロリで死ぬことができなくなった元病院院長のエッセイ。

ピンピンコロリとは、健康で長生きして(ピンピン)、寝たきりになることなく、楽に往生する(コロリ)という意味。日本には平安時代からポックリ信仰があり、全国に50以上のポックリ寺があるという。

実際「ポックリ死にたい」と言う人は多い。ほとんどの人はピンピンコロリに「是」だろう。そう意味でこの本は世間の常識に一石を投じている。

「もう少し疾病が激しければ一巻の終わりであったろう。そうだったら、ピンピンコロリだったわけである。ようやくその瀬戸際で立ち止まり、ピンピン半コロで生き残った。一生目が終わり、新しく二生目に入った感慨があった」

著者は自身の経験を通じて、ピンピンコロリできなかったことをポジティブにとらえる。二生目という言葉がいい。

「認知症を予防するために『頭の良くなる算数』や大人の塗り絵などという本を購入して行ってみたが、おもしろくないので途中でやめた。何が良いだろうかと考えて文字を使うことにし、この本の原稿ができたのである」

70代の両親を持つ身としては、介護は避けては通れない課題。これからは病院のベッドや医師・看護師不足で、病院で死ぬことが当たり前ではなくなる。それは医療費を減らそうとする国の方針でもある。一方、家で看取る家族の負担は計り知れない。本当に難しい時代が迫っていると、考えさせられた。

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