著者は船瀬俊介氏。「病院で殺される前に 3日食べなきゃ、7割治る!」や「ガン検診は受けてはいけない!?」「ホットカーペットでガンになる」など健康や医療に関する過激な本を数多く出版。世界との比較により、日本の常識は世界の非常識であると主張するのが持ち味だ。
本書も実に過激。人工の電磁波は、周波数に関わらずすべて有害であるとし、特にスマホによる健康被害を強調している。
スマホを耳に当てて通話すると脳にガンができる。スマホをズボンのポケットに入れるだけで精子が30%減少するなど、データにちゃんとした出典を掲載しているので、怖いくらいの説得力。
著者が勧める対策は簡単。スマホにイヤホンをつけることで、脳から遠ざけるというものだが、もしスマホの電磁波が本当に危険ならば、やるしかない。著者によれば、政府やマスコミは真実を知っていても、大人の事情で情報を出すことはできないのだから。
本書を読む上で、最も重要なポイントは著者の基本的な考えにそもそも賛同できるかどうかだと思う。それは著者の様々な本で頻出する「地球を支配する見えない力」の存在だ。具体的には、世界はロックフェラーとロスチャイルド家に支配されている。9.11はアメリカの自作自演だった…など。いわゆる世界陰謀説を信じれるか、どうか。
私は著者の本を何冊も読んでいるし、ある意味ファンでもあるが、この部分に関してはなんとも言えない。仮に何者かに地球を支配されていたとしても、どうにもならない(笑)。
ところで、私の知人は東京タワーの近くに住んでいる。普段は眠りが浅いそうだが、神奈川の実家に帰るとなぜかよく眠れるらしい。
本書の著者は電波タワーによる健康被害の一つに不眠症を挙げている。スカイツリーが立った後も実は東京タワーはラジオ局のために電波を送り続けている。もしかしたら、知人の不眠症はこのせいかもしれない。この話信じるも信じないもあなた次第。