今頃になって、部屋の本の整理を行っている。読み忘れていた本が何冊も見つかる。その一冊が「疲れない脳をつくる生活習慣」だ。
本書はプレジデント社が出版しているだけあって、ビジネスマン向け。①瞑想、②睡眠、③姿勢、④血糖値、⑤一日の過ごし方、という5章で構成されている。
興味深かったのは、③姿勢。座りすぎが死亡リスクを高めるという海外の調査結果を紹介している。
「1日に合計して11時間座っている人はどれだけ運動していても、3年以内に死亡するリスクがそうでない人よりも40%も高かった」
長時間座っていると脂肪燃焼にかかわる酵素が働かなくなるため、肥満や糖尿病のリスクが高まるそうだ。デスクワークの11時間労働は死につながることを示している。
著者の勧める対策は、ちょっと物足りない。何時間も座り続けないよう、途中で立ち上がって散歩しましょう、というものだった…。
ちなみに坂本龍馬の座り方がお手本という指摘は面白かった。わかる。