私は大学を中退したために、なかなかちゃんとした会社に就職することができませんでした。いくつか籍をおいた小企業には、まともな健康保険の制度さえありませんでした。病気をしたら一巻の終わり、という危機感のなかで、私は自分の体を自分で養う努力を惜しまなかったのです。それは水際作戦のようなものでした。
小説家 五木寛之 85歳
私は大学を中退したために、なかなかちゃんとした会社に就職することができませんでした。いくつか籍をおいた小企業には、まともな健康保険の制度さえありませんでした。病気をしたら一巻の終わり、という危機感のなかで、私は自分の体を自分で養う努力を惜しまなかったのです。それは水際作戦のようなものでした。
小説家 五木寛之 85歳